「背中をたたくのは逆効果?現役の言語聴覚士が教える!『ムセた時』の正しい対処法と3つのNG」

言語聴覚士

「食事中に激しくムセてしまった!どうしよう、背中を叩かなきゃ!」

大切な人が苦しそうにしていると、つい焦ってしまいますよね。

でもちょっと待ってください。その「背中の叩き」実は逆効果になっているかもしれません。今日は言語聴覚士の視点から、ムセた時に本当にすべきこと、してはいけないことを冷静に解説します。

やってはいけない!『3つのNG行動』

焦ってやってしまいがちですが、実は危険な行動です。

1.いきなり背中をたたく:ムセている最中に叩くと、期間に入りかけたものがさらに奥へ落ちてしまうことがあります。

2.すぐにお茶を飲ませる:「流し込もう」とするのは一番危険!水分と一緒に食べ物が肺に入り、肺炎のリスクを高めます。

3.上を向かせる:のどの通り道が開いてしまい、誤嚥(ごえん)を助長します。

プロが教える「正しい3ステップ」

ムセたときは、この順番で対応していきたい。

1.「しっかり咳をさせる」:体の自然な防御反応です。出し切るまで、静かに見守りましょう。

2.「前かがみの姿勢にする」:重力を利用して、物が出やすい角度を作ります。

3.「落ち着いてから口をゆすぐ」:ムセが収まったら、お口の中に残っているものを取り除きます。

背中をたたいていいのは「いつ」?

「じゃあ、いつ叩けばいいの?」という疑問にお答えします。

これは、「本人が自力で咳を出せなくなった時」「喉に詰まって呼吸ができないとき」です。それまでは、本人の「出す力(咳)」を信じてサポートしましょう。

むせることは、体が「異物を入れないぞ!」と頑張っている証拠です。ご家族が横でどっしり構えて、「ゆっくり吐き出していいよ」と声をかけてあげるだけで、ご本人の不安は大きく和らぎます。

次回の記事では、意外な盲点!「お薬の飲み込み」を楽にする、ちょっとした工夫についてお話します。

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